さて、昨今のTVは薄型/省スペース化が進んでいます。狭い日本の住宅事情ではありがたいことです。
しかし、何事も表裏一体。物事には2面どころかもっと多くの面が存在するように、これを「音」という観点で見た場合、これはどう頑張っても音響のための物理空間が確保できないということであり音質とのトレードオフの関係にあることが見えてきます。
PCを使うときにディスプレイで音を鳴らすなんてことはせず、別途スピーカーを接続するのが当然な訳ですが、どうせならTVでも同じように音響設備を整えたいなぁと思うようになりました。
金をかけないなら適当な2chスピーカーをつなぐだけでも良いのですが、せっかくやるならそれなりの環境にしたいのが人情と言うものです。一方でヘッドフォンは好きではないので必要がなければ使いたくありません。
となると選択肢としてサウンドバー 、オーディオシステム、ホームシアタースピーカー、まぁ呼び方はどうでも良いのですがその類が候補となります。
現在、TVはTV台に設置して使っており、今後壁掛けにする予定もありませんし、TV台自体も広くはありません。そのため、サブウーファー一体型のサウンドバーの導入が自分にとって最善かと思われます。
エントリーモデルであればサラウンド対応のYAMAHAのYAS-108のコスパが非常に良さそうです。しかし、調べると一つ前のモデルであるYAS-107でFF14をプレイしたがお話にならないレベルだったという情報もあります。
とはいえ、サウンドバー一体型のモデルとなると、他はYRT5600(18万円くらい)しか選択肢がありません。さすがにこれは手が出ない...。
低音厨な私はPCスピーカーとしてBOSEのCompanion20を使っていることもあり、BOSEの「Solo 5 TV sound system」も候補には挙がりましたが、これはそもそもサラウンド非対応です。
とまぁ、色々候補を探してはみるものの、結局これというものも見つからず長らく放置していたのですが、そんな中、FF14推奨のパナソニックのサウンドバー「
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Panasonic SC-HTB01 |
外観は約430×52×130mm(突起部除く)、重量は1.8kgということで他の商品に比べてかなり小型化されているような気がします。
じゃぁ中身はどうなんだ?ということですが、開発にあたりFF14のサウンドディレクターである祖堅さんと、効果音等のサウンドデザイナーである絹谷さんが開発に協力をしています。
そのインタビューが以下の2記事で掲載されていますが、かなり本気度が伝わってきます。祖堅さんはPrimals活動にローソンのからあげクンコラボだったり本件製品開発協力だったりと最早本業が何か分からない活躍っぷりです。
4Gamerのインタビュー記事は以下です。
「パナソニックのFFXIV推奨サウンドバー「SC-HTB01」で,スクエニのサウンドチームは何を監修したのか。祖堅正慶氏ら両社のキーパーソンに話を聞く」
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/20190209001/
パナソニックの記事が以下。
https://panasonic.jp/viera/digital_fun/diginata_ff.html?utm_source=twitter&utm_medium=cpc&utm_campaign=201902_va_viera_ME_E_TW&utm_content=201902_va_viera_ME_E_TW_diginata_01
上記のインタビューを読むと分かりますが、Dolby Atmos、DTS:X、DTS Virtual:Xに対応したサウンドバーであることのみを起点とした規格対応の製品を出したという訳ではなく、ゲーム特化の調整をした珍しい(というか初?)のサウンドバーのようです。
モードは以下の3つで、ゲームのジャンルに応じて選択できるようになっているようです。
・RPG(FF14で調整)
・FPS(CoDで調整)
・ボイス強調
インタビューでは、ニアフィールドでの検証は60~80cmということなので、PCでFF14をプレイしている人にも良さそうです。ただ、余りに視聴距離が近い(40~50cm)場合はサラウンド感が大幅に崩れてしまうほどではないだろうが保証はしないとのことなので、自分のプレイスタイルにおける視聴距離は把握しておいた方が良いでしょう。
以下はAV Watchのレビュー記事です。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/torii/1170306.html
FF14とBIO RE:2で製品レビューを行っています。
インタビュー内容とレビュー内容から、例えばメイン用途がゲームではなくて、「広いリビングでゆったりソファーに腰掛けながら映画を見る」ような視聴距離を取るスタイルであれば他の製品の方が良いのかもしれません。
ただ、私のようにTVを使ってゲームする人の視聴距離って1.5~2mくらいになると思うんで、むしろPCゲームユーザー向けな製品である気もします。
以下は、私の個人的な感想ですが、サブウーファーを必要としない一体型のサウンドバーで、新しいサラウンド機能(※)に対応しており、さらにBluetoothによるワイヤレス接続ができてそれなりの価格という製品というのは他にはありませんでした。
※私が新しいサラウンド機能と言っているのは以下を指しています。
・Dolby Atmos
・DTS:X
・DTS:Virtual
DolbyとDTSは別の団体(企業)です。
DTSの方が圧縮技術によりビットレートが高いとか規格的な違いがあったりはしますが、要は、DolbyとDTSどちらのサラウンド規格にも対応しているということです。
・Dolby Atmosでは、Dolbyの従来規格では前後左右の平面上の動きのみだったのが、これに上下(高さ)方向の表現を可能にしています。
・DTS:X/DTS:Virtualでは、ミキシング方式の組み合わせにより、音の定位を前方・左右・後方に加えて、高さ方向の音場もバーチャル3Dサラウンドで再現できるようになりました。
肝心の価格ですが、定価は44,880円です。
しかし、発売から少しずつ値下げが続いており、今はショップによっては36000円台買えるようです。
価格帯が3万円台前半まで下がれば単純に大本命です。
ただし、こういう第一世代モノにはそれ特有の懸念事項があるので、店舗で試聴したり操作感を確かめるのが大事。後継機ならフィードバックが盛り込まれたものになるので余り気にせず買ってしまえるのですが...。
ヒカセンがこぞって製品を買い求めてメーカーが採算取れるやんけ!と判断してくれたらもっとバリエーションが出るかもしれませんが、後継機が出ないことも往々にしてあるので、どこかでタイミング見て買いたいところです。
TVを買い替えるついでに一緒に買ってしまうのが良いかもしれないなぁ。
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