2018年10月29日月曜日

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その5.875~

GTX1060の新型について

RTX2070まで出たこの時期ですが、GTX1060の新モデルが発売されます。

「GIGABYTE GTX1060 G1 Gaming D5X 6G」

旧来のGTX1060はGDDR5というメモリだったわけですが、その拡張版規格であるGDDR5Xに対応したモデルになります。

GDDR5では、そのクロック数によるものの最大8Gbpsの信号速度だったのですが、GDDR5Xでは最大14Gbpsに相当する速度が出るらしいです。
ただし、CUDAコア数や製造プロセスは既に発売されているものと変わりありません。

わざわざこの時期に発売する上に、コアクロックを「TBD」としているので、旧モデルのGDDR5の方と同じコアクロックではないと思いますが、上位モデルのGTX1070を食う性能にはしないでしょうし、その性能を出すならGTX1060の中でも上位の価格(5万とか)になるのかもしれません。

下書きを放置している間にコアクロックとメモリバスが公開されてました。
Powered by GeForce® GTX 1060 Integrated with 6GB GDDR5X 192bit memory
Boost: 1847 MHz/ Base: 1620 MHz in OC Mode
Boost: 1809 MHz/ Base: 1594 MHz in Gaming Mode
(Reference Card Boost: 1708 MHz / Base: 1506 MHz)

ちなみに上位モデルのGeForce® GTX 1070 G1 Gaming 8Gは
GeForce® GTX 1070搭載
8GB GDDR5 (256bitメモリバス)搭載
ブースト:1822MHz / ベース:1620MHz(OCモード)
ブースト:1784MHz / ベース:1594MHz(Gamingモード)

一見1070相当のスペックか!?と期待しちゃいますが、1060は6GBで192bitメモリバス、1070は8GBで256bitメモリバスなので、1070を食う性能ではありませんしそれ所か既に発売されている他のシリーズを上回るということもないようです。公表情報見るだけでは単純にGDDR5Xに対応した1060ですね。

なお、GIGABYTEの公式ページは↓
https://www.gigabyte.com/Graphics-Card/GV-N1060G1-GAMING-6GD-30#kf

もし2060の発売がのびのびのびよびよで来年度とかになってしまい、どうしても待てない!なんて場合、価格によってはこういうモデルも視野に入ってくるのかもしれません。
まぁ現状では食指が伸びるということはないかなぁ。

2018年10月22日月曜日

RTX2060の発売時期と価格予想(妄想)

NVIDIAから発表されたRTX2080Ti~RTX2070は全て出たけど、2060はいつ出るんだろう?ついでにMSRPはいくらくらいになるだろう?
ということで、それらを前モデルのGT10シリーズから予想する記事です。

要は、ただの妄想です。ごめんね。

まずはGT10シリーズの販売開始時期をwikiからまとめます。

      [モデル]                       [販売開始]
・GeForce GTX 1080              2016/05
・GeForce GTX 1070              2016/06
・GeForce GTX 1060 6GB       2016/07
・GeForce GTX 1060 3GB       2016/08
・GeForce GTX 1050 2GB       2016/10
・GeForce GTX 1050 Ti          2016/10
・GeForce GTX 1080 Ti          2017/03
・GeForce GT 1030                2017/05
・GeForce GTX 1070 Ti          2017/11
・GeForce GTX 1060 5GB       2017/12
・GeForce GT 1030 (DDR4)    2018/03
・GeForce GTX 1050 3GB       2018/05
※TITANは除外

1070Tiなんてあったっけ?FE版のことかな?まぁそれはさておいて、GT10シリーズは基本的には上位モデルを起点に毎月下位モデルが発売したことになりますね。1080Tiがイレギュラー扱いっぽい。

では、以下私の想像です。冒頭記述の通り、信じるに値しない何の参考にもならない全くの妄想です。素人の妄言です。ご注意ください。


まず、発売時期です。RTXシリーズは最上位モデルとなるRTX2080Tiから投入されました。
なので、ここから順次下位モデルが発売していくと思われます。
まず、2080Tiと2080が2018/09/21に同時発売し、その後RTX2070が10/17に販売開始されました。まぁ日本市場は優先度の関係で2080Tiが後日になりましたけど。

で、NVIDIAは最初に行った発表の通りRTX2080Ti/2080/2070の販売を開始した訳ですが、それより下のモデルについては未だ発表がありません。

2060以下は最大普及帯となるミドルレンジなので、2070の売り上げを見ながら2060のVRAM帯域幅等を変えたり調整していくのかもしれませんが、GT10シリーズは毎月発売されていたのでそんなに期間を空けずに販売されると予想できます。
仮に10~11月でGTX10シリーズの在庫放出があるとして、10シリーズと同じ流れを取るならば、2060は2018年12月~2019年1月あたりには発表a/o販売が開始されていると期待できそう?

#追記
何か9月のASUSのグラボに関するシンポジウムで、年内出るのはRTX2070までという話があったようですね。
2060以下の製造プロセスも12nm⇒10nmに移行とか何とか。
また、NvidiaのノートPC 用の20シリーズのローンチが2019 1月というレポートがあるようです。

RTX20シリーズでは「プレイ環境」という意味での変化を促せない性能なので、GTX2080Ti~2070とミドルレンジをどう差別化するのかと思いましたが、発売日が大きく違うのであれば待てない層は2070に手を出さざるを得ない。とすれば、発売を遅らせた方がNVIDIAとしては得という戦略なのでしょうか。
第四四半期中に発売するとしても流通と価格のこなれを考えたら、いっそ年度跨ぐ覚悟もしとけということなのかもしれない。
少なくともGT10シリーズの発売時期は参考にならなそう。
#追記ここまで

次に価格です。
日本円の場合は仲介業者への手数料が含まれるためブレが大きくなってしまうので、まずMSRP(メーカーの希望価格)で見ていきます。

■MSRP
    [モデル]              [価格(USD)]
<RTX20シリーズ>
・RTX2080Ti(FE)     :1,199
・RTX2080Ti           :   999
・RTX2080(FE)       :   799
・RTX2080             :   699
・RTX2070(FE)       :   599
・RTX2070             :   499

<GTX10シリーズ>
・GTX1080Ti          :   699
・GTX1080             :   599
・GTX1070(FE)       :   449
・GTX1070             :   379
・GTX1060(6GB) FE:   299
・GTX1060(6GB)    :   249
・GTX1060(3GB)    :   199
・GTX1050Ti          :   140
・GTX1050            :   110

※FEはFounders Editionのこと。要はOC版です。


グラボはNVIDIAが製造・販売するものだけでなく、MSIなどの各メーカーが販売するモデルもある訳ですが、それらについてはFE版の値段を超えないようにとNVIDIAから依頼がされているらしいです。
強制すると法律に引っかかるのであくまでお願いらしいですが事実上の強制でしょう。
なので、例えばRTX2070であれば上限599USDという考えて良いということになります。


2080Tiは価格の付け方がハッキリ言って異常なので例外として扱いますが、MSRPをFE版含めて上から並べていくとRTXシリーズはRTX2080から100USDずつ落ちていくのが分かります。GTX10シリーズはGTX1070の刻みが少し違いますが概ね100USDずつ落ちているようです。1060は種類が多いのでそこは50USD刻みだったりしますが1060のレンジで見ると100USDの幅ですのでモデルによって価格の上下限があるとみて良さそうです。

RTX20シリーズの価格は前モデルのワンランク上の水準となっていますので、そのまま当てはめてしまえばRTX2060は399USDです。
もうちょっと頑張って349USDあたりになって欲しいところですが、NVIDIA一強となっている現状でわざわざ頑張って価格を下げるくれるかというのは望み薄な気がします。
また、GT10シリーズのミドルレンジは色々なバリエーションで価格差をつけての発売を行っているので、今回も同様に、399USD~149USDの価格の中でRTX2060とRTX2050のバリエーションで展開させていくのだと考えられます。


MSRPがその幅だとすると日本円だとどれくらいになるでしょうか。
RTX2070のMSRPが499~599USDです。

最近は1USD=110~115円くらいですので、仮に1USD=120円と考えると、59,880円~71,880円となります。
RTX2070の実際の販売価格は日本円で7~9万円なので、代理店/販売店舗を通す分として1~2万くらい上乗せされていると推測できます。
もちろん、RTX2060はRTX2070よりも数が出る普及帯なので、上乗せするリスク費の倍率は低くなるので実際の上乗せ分はもっと下がるはずです。
キリの良い数字でプラス1万円くらいと考えてみましょう。みんな好きでしょ?キリの良い数字くらいの気持ちであって根拠は皆無。


GTX1060に6GBと3GBがあったように、2060も上位版と廉価版くらいには分けて出るはず。なので、便宜上、仮ですが上位版を2060Ti、廉価版を2060としておきましょう。

2060Tiが2070より100USD安い399USDだとします。
1USD=120円なら47,880.これに仲介業者への上乗せが1万円だとすると57,880円。

2060ならさらに100USD下がってMSRP299USD。これなら35880円に上乗せ分でリスク費3割減の7000円として(根拠なし)42,880円くらい?

うーん...。価格を上げているとはいえ、ミドルレンジ帯でこれはちょっと高いぞ...。さすがにこの価格では普及しづらい。
とすれば、発表が遅いことや2070との機能差をつけるということで、2070より150USD下がるのかもしれません。というか下がってくれ。

そんな期待を込めて、2060TiのMSRPが2070より150USD安い349USDだとすれば、41,880円。それに仲介分乗せて51,880円くらい。
2060が2060Tiより100USD安い249USDだとすれば29,880円。それに仲介分乗せて39,880円くらい。
発売初期はこれくらいで、時期が経って価格が落ちてMSRPに近づいて上限4万円くらいで安いメーカーなら30000円くらいになる、と考えると今のGTX1060のくらいの価格に落ち着くはず。

2050もGTX1050Ti、1050と同様に上位版と廉価版が出るはずなので、こちらも、仮に2050Tiと2050としておきましょう。

2050Tiは2060Tiより100USD安くなるとして、MSRP 199USDで23,880円。これに2060の半分くらい(根拠なし)の5000円を仲介分として、28,800円。

価格が落ち着いてMSRPに近づけば、安いメーカーもあるので15,000円~23,000円で買える計算。
2050はさらに50USD安くなるとして、MSRP149USD。これなら17,800円。仲介乗せて22,800円くらい。値段が下がれば10,000~18,000円くらい?

一応世代交代による性能アップで2050で1060くらいの性能が出る訳なので、こんなもんですかね。

これらの妄想をまとめるとこんな感じ。

 [モデル名(仮)]   [販売初期価格]
・2060Ti        :    約5万円
・2060           :   約4万円
・2050Ti        :   約3万円
・2050           :   約2万円
で、時間経過により、MSRPに近付きさらに5000円~1万円くらい安くなる、という感じでしょうか。

ミドルハイまでは値段吊り上げてるけど、ミドルレンジ以下はGT10シリーズと同じような価格帯で出ますよ、とかだったら嬉しいんですけどね。
4万円あったら値下げされたPS4 proが買えますし...。

2018年10月21日日曜日

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その5.75~

RTX2070が発売され各社ベンチを公開していますので、その5.5に引き続きまとめ。
2060を待つという方針に変わりはないのでその6ではありません。

ベースは4gamerさんの記事。
https://www.4gamer.net/games/421/G042134/20181016100/

RTX2070は、クロック周波数/ブーストクロックはGTX1070/GTX1080よりも落ちていますが、VRAM帯域が大きく増えています。
NVIDIA曰く、WQHD(2560x1440)環境の人をターゲットとした製品となるようです。まぁ4K/60fpsを達成できるのがRTX2080Tiだけなので、WQHD環境でプレイしてる層がどれだけいるかは分かりませんがそういう言い方で売るしかないのでしょうね。

FF14のベンチ結果を以下に抽出します。
テスト環境のCPUは、i7-8086K(定格4.0GHz/最大5.0GHz)、グラボはMSI GeForce RTX2070 GAMING Z8Gとのこと。
MSI2070は、RTX2070の定格動作を模擬したものと見れば良さそうです。

[凡例] 製品名:平均fps/最小fps 

■FF14のベンチ結果
<4K(3840x2160)/最高品質>
・RTX2080  : 58.0 / 34.0
・RTX2070  : 49.5 / 29.0
・MSI2070  : 45.6 / 26.0
・GTX1080Ti:53.1 / 31.0
・GTX1080  : 41.9 / 23.0
・GTX1070  : 38.6 / 18.0

<WQHD(2560x1440)/最高品質>
・RTX2080  :109.7 / 59.0
・RTX2070  : 97.6 / 57.0
・MSI2070  : 90.8 / 57.0
・GTX1080Ti:103.3 / 62.0
・GTX1080  : 85.2 / 52.0
・GTX1070  : 69.8 / 38.0

<FHD(1920x1080)/最高品質>
・RTX2080  :136.6 / 59.0
・RTX2070  :127.6 / 58.0
・MSI2070  :122.1 / 58.0
・GTX1080Ti:131.7 / 62.0
・GTX1080  :120.7  / 62.0
・GTX1070  :107.5  / 61.0


RTX2070は、GTX1080をさらに上回る性能を出していますので、世代交代には十分な性能が出せています。
しかしながらプレイ環境という意味ではGTX1070の時点でWQHD環境には十分な性能が出せていたため、今後レイトレーシング、DLSSに対応したゲームをWQHDでプレイする予定がある人でなければわざわざこのモデルを買う理由がないように思います。
RTXになるのかGTXになるか不明ですが、この流れを見るに2060の性能がGTX1070相当になるはずなので、WQHD環境でプレイするならば2060を待てば良さそうです。今すぐ必要なんだ!ということでもなければ。

ただ、そこらへんはNVIDIA自体が把握しているわけなので、RTX2070と差別化するために2060ではレイトレーシング/DLSSに対応させないとか何かしらやってくるのではないかと心配になるところ。2060以下に関しては関係者がRTXという単語を使いたがらなかったという話もあり合わせて考えると...どうなるんだろ...と。実際の差別化として、RTX2070ではSLI(RTX2070を複数枚使うこと)をサポートしていません。おそらく価格的にRTX2070を2枚使ってもRTX2080Tiより値段が安く済むからです。(GTX10シリーズでは、GTX1070二枚よりもGTX1080Ti一枚の方が値段が安かった)

とはいえ10月でGTX10シリーズの在庫を吐き出す算段のようですし、わざわざ旧世代であるPascalの製造ラインを残すことはしないはず。
今回、レイトレーシングとDLSSに対応させるためにCUDAコア数は同水準のままでTensorコア/RTコアを追加しているのでわざわざそれを省いたモデルを作るというのは考えづらいんですが...。素人には分からない。


上述の通り性能は伸びている一方、 価格はそれ以上に伸びています。
モデルによりますが、RTX2070は7~9万円です。GTX1080Tiが買える値段です。

そもそも競合であるAMDが全然追いつけてない現状、グラボはNVIDIAの天下です。
であれば、高くなったであろう製造コスト分は当然として、心理学的に反感を買いはするだろうけどそっぽを向かれないギリギリのラインまで利益率を増すのはどこでもやることですからね。
まぁ似た状況でOracleはそっぽ向かれるレベルでやってますけどね。あいつらは金持ち企業しか相手にしないという路線に切り替えているというのがあるようですが。

NVIDIAのMSRP(メーカー希望価格)が499ドルなので値段が下がってその水準まで行けば人によっては候補になるのかもしれません。少なくとも現状の私のFF14プレイ環境では不要です。

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FPS系は全然興味なかったのに、最近PUBGのプレイ動画を見るようになりちょっと興味が出てきてしまい、そっちの方面で再検討するかもしれない。

2018年10月18日木曜日

ドコモ版Pixel3(の価格とメモ

ドコモ版のPixel3(64GB)の価格メモ ※ドコモは64GB版のみの販売

・本体価格:98,496
・機種変更の月々サポート計:41,472 (※2年縛り)
・実質負担:57,024

ちなみにMNPなら実質負担:27,216

今回、ドコモ版には以下3つのアプリがインストールされるだけでカスタマイズと言う名の改悪はなし。
・dメニュー
・dポイント
・My docomo

日本向け最初のモデルなので、操作性とか色々と改善点が出てくると思われる。
PixelはOSアップデート保証期間3年なので長く使うことになる。個人的にはAndroid 8⇒9のアップデートによる機能で欲しい!というものはなさそう。
そして、今のスマホに不満がない訳ではないものの特段困っていることもない。
今年は色々出費が重なってしまい金欠という最大の問題もある。
Pixelシリーズの発売計画は分からないけど、もしPixel4が来年日本でも出るんならフィードバックを受けた端末を待つのもありかなぁ。

11月に手にした人があれこれレビュー書いてくれるだろうからそれ見て判断。
開発で使えそうな面白い情報があったら良いな。

2018年10月14日日曜日

Pixel3メモ

Google Pixel3のスペック等のメモです。

発売日は2018/11/1。

■Pixel 3
<基本スペック>
・OS:Android 9 Pie+Google Assistant
・画面サイズ:5.5インチ
・解像度:443ppi/1080x2160
・SoC:Snapdragon845
・メモリ:4GB
・バッテリー:2915mAh/USB3.1 Type-C
・本体サイズ:145.6 x 68.2 x 7.9mm
・防水・防塵性能:IP68準拠(粉塵まみれでも水没させても大丈夫)
・ストレージ:64GBまたは128GB(MicroSDは使用不可)

<その他>
・有機ELディスプレイ
・NFC、Felica対応
・指紋認証
・イヤホンジャックは無し
・3年間(2021年10月)のOS/セキュリティアップデート保証
・キャリア(ドコモ/ソフトバンク)版はSIMロック付き

<特徴>
①充電/Pixel Stand
・15分程度の充電で最長7時間使用可
・Pixel Stand(別売り9,504円)でQiワイヤレス充電可能
Pixel  Standで充電中、スマートディスプレイ的な使い方ができる。

 ②AI機能
・Googleレンズ
対象を撮影するだけで調べることができる。
※テキストにかざして翻訳する、植物や動物を調べる、URL等を連絡先に追加する、など。

・Call Screen/Duplex
Call Screenは着信時にAIが要件を聴き、その内容をテキストで画面に表示させる機能。
これを確認して電話に出るかどうかを決められる。
DuplexはAIが喋って店の予約をする機能
※日本版は非対応。今後対応がされるかは不明。
⇒言語体系的にPixel3中には対応されない気もする…。

③高性能カメラ
高画質ズーム、トップショット(目を瞑ってない前後の写真を提案するなど)機能、暗いところでも自然に撮れるなど。
⇒カメラはよく分からないけど、iPhoneと比較して優位性があるらしい。

<価格>※直販
・64GB:95,000円
・128GB:107,000円


■Chromecast
10/10(水)発売
第三世代のChromecast
公式HPだとデザインがリニューアルされた。価格は据え置き。とあるが1080p/60fpsストリーミングサポートなどの性能面がアップしている。

2018年10月1日月曜日

PS4 pro値下げ

SIEがPS4 proの値下げについてプレスリリースを発表しました。
https://www.jp.playstation.com/press-releases/2018/20181001-3/

2018/10/12(金)より、PS4 proの希望小売価格が44,980(税別) → 39,980(税別)になります。5000円安くなりますね。
色も、従来のジェット・ブラックに加え、以前期間限定で発売していたグレイシャー・ホワイトも選べるようになるようです。

当然、KH III LIMITED EDITIONの方も安くするし、CoD BO4とセットならさらに5000円安くなるというキャンペーンもやるようです。

Cod BO4キャンペーンは、10/12~10/21の10日間と期間が短いので注意。

> 本改定に伴い、「PlayStation®4 Pro KINGDOM HEARTS III LIMITED EDITION」の希望小売価格を、従来の53,780円+税から48,780円+税に改定いたします。また、10月12日(金)の価格改定と同日に発売するPS4®用ソフトウェア『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』(SIE)とPS4®Proをセットで購入すると、PS4®Proがさらに5,000円お得になるキャンペーン※4を全国のPlayStation®取扱店舗で10月21日(日)まで10日間限定で実施いたします。
※4の注記は中古はダメよ♡、という内容が書いてあります。詳細は公式を参照してください。



PS4 proまだ買ってない勢の私にとってこの値下げはとてもありがたいです。PS VRを購入後、しばらくしてだったにも関わらず価格下がったときは正直ショックでしたしね。


で、値下げが来たんだから次世代機が近いのでは?と思うのも道理な訳ですが、現状のRTX2080Tiの性能と価格、AMDの動向も見るとやはり以前の記事で書いた通り次世代機は当分ないだろうなぁと思います。

気になってるのは、「PS4 proの値下げはしない」って公言してた内容が覆されたことです。勿論、ビジネスは生物なのでそこらへんを柔軟に対応できないならこの先生きのこれずたけのこるでしょう。

それに消費者としては値下げはありがたいのでそこに文句をつけることはありません。モンクにジョブチェンジすることもきっとありません。
じゃぁここで値下げしたのはどういう狙いがあるのか。
PS4/PS4 proの出荷台数が歴代を越えたことにより飽和状態を迎え、値下げなしにこれ以上の拡大は狙えないと見たのかなと思ったりもしましたが、単純にPlayStation LineUp Tourによる新作追い込みと、後は将来的なクロスプレイ見込みでしょうか。

PlayStation Lineup Tourが9/10に行われて動画もありますが、要は新作発表です。
クロスプレイの詳細は以下のリンクを参照してもらうということで。
> PlayStation®4用ソフトウェアタイトル『フォートナイト』にて、クロスプレイ機能を拡張するベータテストを実施


https://www.jp.playstation.com/blog/detail/7644/20180926-ps4.html?emcid=dc_ps4_ps_tw_20180926



クロスプレイの現状はフォートナイトのベータテストなので、まだまだベースが出来ていない状態ですがクロスプレイを通じて裾野をさらに広めたいという思惑が強いのかなと思います。
 ソシャゲを筆頭にPCゲームも含めてオンラインプラットフォームが1兆円市場に達し、2016年で1兆3千億円くらいに成長した一方、コンシューマはハードを含めて7500億近くあった市場規模がここ10年で4000億くらいまで落ち込んでるようです。
大手はPCでもコンシューマでも複数プラットフォームで出しますし、多少恣意的な集計になっている部分もあるかもしれませんが、どっちにしてもコンシューマゲームが衰退し始めていて業界全体で盛り上げていかないないといけないというのは事実です。
そんな中、実際にクロスプレイというプラットフォームの垣根を越える施策が実行に移されようとしている訳ですから、当面ハード側のグラボ性能に対し伸びる兆しを見込めない以上(以前の記事通り、4K/60fpsを数万円で、というのが個人的な次世代最低ラインです)今後はこういう方面でも攻めていくという姿勢の表れなのかもしれませんね。


PS VRに関してはSIEが引っ張ってくれないと市場が拡大する道理がないのでそっちも引き続き頑張って欲しい。
勿論、特許取ったりしてるので頑張ってないという意味ではありません。

2018年9月23日日曜日

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その5.5~ & BIOHAZARD RE2メモ

各社、RTX2080Ti/RTX2080のベンチ結果を公開していますので、その5に引き続きまとめ。

GTX10シリーズでも参考にさせて頂いた4Gamer.net。
https://www.4gamer.net/games/421/G042134/20180919145/


ここでも使用したのはFouders Editionとのことです。また、GTX10シリーズ側もFounders Editionということでモデル差がどれくらいかが分かりやすく比較できますね。

なお、FF14の場合はGPUだけ良ければ、という訳ではなく最低フレームレートがCPU性能にも関係するということですが、今回使用したCPUはCore i7-8086Kとのこと。限定版の高いやつですね。イイナァ...

さて、FF14のベンチスコアよりもfps結果が大事なのでそっちをまとめます。
モデルについているSCは、ブーストクロックが上がった状態での計測とのことです。

①4K(3840x2160)/最高品質
<モデル:平均fps/最小fps>
・RTX2080Ti SC:76.2fps / 49.0fps
・RTX2080Ti     :73.8fps / 45.0fps
・RTX2080SC    :57.8fps / 34.0fps
・RTX2080        :57.1fps / 33.0fps

・GTX1080Ti     :52.8fps / 31.0fps
・GTX1080        :41.8fps / 23.0fps


②WQHD(2560x1440)/最高品質
<モデル:平均fps/最小fps>
・RTX2080Ti SC:124.8fps / 57.0fps
・RTX2080Ti     :123.0fps / 57.0fps
・RTX2080SC    :109.5fps / 57.0fps
・RTX2080        :108.3fps / 57.0fps

・GTX1080Ti     :102.3fps / 61.0fps
・GTX1080        :84.6fps / 53.0fps

③FHD(1920x1080)/最高品質
・RTX2080Ti SC:149.4fps / 58.0fps
・RTX2080Ti     :148.2fps / 58.0fps
・RTX2080SC    :135.3fps / 57.0fps
・RTX2080        :134.2fps / 57.0fps
・GTX1080Ti     :130.9fps / 61.0fps
・GTX1080        :119.1fps / 61.0fps


前回の記事で書いた通り、4K/60fpsを達成できるのはRTX2080Tiのみです。
RTX2080Tiにおいてすら、最小fpsに余裕がなさそうで以前として4K/60fpsのハードルの高さを感じさせる数値となっています。
一方でWQHDであればもうRTX2080でも余裕です。

最小fpsがGTXよりも落ちている部分があるのが気になるところですが、元記事に以下のような記述がありました。
>1920×1080ドット条件の最小フレームレートはCPUの性能依存が強いため,RTX 2080 TiとRTX 2080ではドライバの最適化不足や何らかのバグの影響を受けている可能性がある。

私もドライバが最適化されていないんだろうと思います。
時間が経って最適化が進めば、性能が不足している訳ではないWQHD以下であれば最小fpsは60~61fpsに改善するのでしょう。
他に、DLSSだけでなくレイトレーシングデモにおける比較も元記事にありますので読んでみると面白いと思います。


また、IT mediaもベンチ結果を公表しています。FF14はありませんが。
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1809/20/news122.html
RT Coreは実タイトルでのテストは間に合わず、DLSSは対応ゲームが少な過ぎて判断できる状態ではない。それでいてRTX2080Tiは日本では20万弱ということで、コスパ悪しという判断になっています。

国内価格にはショップ利益だけでなく代理店の利益、通称アスク税の加算があるのでNVIDIA側の値上げと合わさり最凶ですからね。そりゃそうだ。
まぁ仕組み的にどうしようもないので個人輸入するか価格が下がるまで待つ以外にない訳ですけど。


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■BIOHAZARD RE2
①RTX対応
※20180/08/27公開記事より。GAME Watchの合同インタビューの記事
https://game.watch.impress.co.jp/docs/interview/1139977.html

・インタビュー時点で、DLSSやレイトレーシングは実装されていない。
⇒ Gamescomで、RTX対応タイトルとして出展されていたが、それはRTXで動いているというだけであり、RTXならではの表現や技術が実装されている訳ではない。
というより、そもそもNVIDIAから事前に情報をもらえていない。

・今後のRTXの機能(DLSS等)への対応は未定

・PC版はネイティブ4Kのレンダリングに対応する。安定して60fps出せるように調整していく。
⇒これがRTXのどのモデルで調整するのかは書かれていない。RTX2080Tiでなら60fps安定しますだと一般人には厳しいところ。高画質、標準画質のような分け方をするのかも。

②VR対応
※2018/06/14公開記事より。
https://jp.ign.com/biohazard-re-2/25971/news/re2vr

 インタビュー時点では、対応予定なし。
 >「三人称視点でのサバイバルホラー体験を作ることに注力しているため、VRも含めたほかの仕様は今現在特に考えていない」

対応あれば嬉しいですが発売まで3か月ですし厳しそうですね。
まぁさらなる追加DLCもあるでしょうし、そっちで対応あればいいなぁ。

2018年9月20日木曜日

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その5~

9/20に販売開始予定だったRTX2080TiとRTX2080のうち、RTX2080Tiの出荷が一週間遅れると発表されていましたね。
RTX2080は予定通りとのことですが。

さて、そんな中NVIDIAからRTX2080TiとRTX2080の貸与を受けた企業がベンチを取って公表しました。(NVIDIAから借りたって書いてるってことは返すの?)
ということで今回参考にさせていただくのは、PC Watchのこちらの記事です。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/1143673.html

ベンチに使ったのはFounders Editionsというモデルとのこと。
要はOCモデルですね。

この結果を見ながら、FF14プレイ環境を検討します。


FF14のベンチマーク結果を見ると、以下の結果でした。
※7000以上が最高評価の「非常に快適」です。

【4K/最高品質】
・RTX2080Ti:11231
・RTX2080  :8770
・GTX1080Ti:8756
・GTX1080  :6572
※FF14については、フレームレートの結果はなく、ベンチスコアだけでした。
なお、WQHDではそのモデルでも1万超えです。

FF14に関して言えば、GTX1080Ti→RTX2080Tiで約30%ベンチスコアが増加しています。
以前調べた内容では、GTX1080Tiで平均58.2fps、最小33.0fpsという結果だったので、RTX2080Tiでようやく4Kで平均60fps達成できる計算になります。


ちなみに、フレームレートでのベンチ結果があったのは、NieR:Automataです。
【4K/ウルトラ(最高描画設定)】
・RTX2080Ti:57.3
・RTX2080  :44.1
・GTX1080Ti:36.4
・GTX1080  :26.5

こっちは少々厳しかった模様。




FF14の環境を検討した際、RTX2070はGTX10シリーズの在庫が捌けてからの販売になることから、RTX2080まではGTX1080Tiよりも上のスペックになると予想していたのですが、FF14含めたベンチ結果を見ると、ベーススペックはRTX2080≒GTX1080Tiのようです。


ベースと言っているのは、これらはあくまでレイトレーシングやDLSSに対応していないゲームでのベンチだからです。
と言っても現状対応/対応予定のゲームなんて数えるほどしかありませんが。

肝心のFF14は、インタビューで吉田Pが今すぐ画質向上するぞという気がない旨を言っていますし、RTXの機能を使って性能を引き出すためのノウハウもまだないでしょうからしばらくはRTXの恩恵はなさそうな気もします。それともFF15チームからDLSSのノウハウを引っ張って来れるのでしょうか。内部の風通しのことなのでよく分かりません。


で、DLSSを使ったゲームではどれくらい性能が向上するの?ということで、DLSS対応版のFF15でのベンチ取得も記事内で行っていました。
DLSSというのは、要はAIを使って性能を引き上げますよという技術です。
大雑把にTensorコアで深層学習してノイズ削減等を効率化してレンダリング性能を向上をさせるんだと思ってますが、違ってたら申し訳。

DLSSに対応していない版のFF15では、アンチエイリアシングをTAAで行っているらしいですが、記事筆者によるとDLSSの方がキレイに描画されているらしいです。


RTX2080Tiで、TAAの場合とDLSSの場合でベンチを取ったら以下のような結果になったようです。
・TAA:4311
・DLSS:5841

DLSSを使うと、TAAよりもキレイにしかも低負荷で描画できるようです。
これにより描画品質だけでなくフレームレートの向上にも期待が持てるという内容でした。
勿論これはDLSSのデモ値なので、実際にDLSS対応ゲームでどれくらい向上するかは不明です。ゲームの対応具合によると思われます。



今回のベンチ結果ですが、前モデルの相対価格からの値上げを考えると、予想してたよりもベーススペックは向上していないなぁというのが正直な感想です。
勿論、ここら辺のハイエンドモデルを買う人はコスパなんてさほど気にしない人達だと思いますので、こんなこと書くと貧乏人乙m9(^Д^)プギャーwwwされそうですが、値上げ幅を考えると前モデルよりコスパ悪い...。


ということで、FF14においてRTX2080Tiでなければ4K/60fpsを達成できないようです。
RTX2070でも達成できるぞとかであれば悩む選択肢もあったかもしれませんが、もはや悩む余地すらありません。

なので、ミドルの(R|G)TX2060に照準を絞り、1080p/60fpsか、WQHD/60fpsを狙うという感じになりそうです。

とりあえずグラボは2060狙い。発表をのんびり待つことにします。


2060もDLSS対応していることを祈りますが、2060の名前がRTXだったら対応するしGTXだったら対応していないになるんでしょうかね。

FF14以外には、BIOHAZARD RE2をPCでプレイしたいというのもあるので、BIO RE2はDLSSに対応するけど、2060はDLSS非対応なんてことになったらまた悩むことになりますがそうはならないことを祈ります。


2018年9月17日月曜日

紅蓮祭2018(二次創作) 2/2

<注意>
FF14の二次創作です。
2018年のFF14 14時間放送ネタが一部含まれています。

※記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。




--- 紅蓮祭2018 (2/2)

 

~アルフィノ連行後~
アルフィノ連行を呆然と見ていたリセとアリゼー。

「えーっと……一応ここがゴールになってるけど、酔狂……じゃなくて上級者向けの裏ルートがあるみたいだよ?」
場を取り成すようにリセが言う。
「なんでこの中間地点がゴールなのかと思ってたけど、そのルートを通れば頂上まで行ける、そういうことね?」
「そうそう。しかも現時点でまだ頂点への到達者はいないんだって」
まだ到達者がいない。この言葉がアリゼーを刺激する。
アルフィノとの勝負は不本意な勝利だったのだ。こんなのはプライドが許さない。ならば最初の登頂者となり今年の紅蓮祭の覇者となっておくのも悪くない。
「行くわ」
言うが早いかアリゼーは裏ルートからの登頂を開始する。

◆◆◆

お祭りに相応しく裏ルートへの挑戦者も非常に多い。まさしく盛況だ。
しかしその挑戦者の多さにも関わらず、裏ルート最初の中間地点に辿りつくまでに大半が姿を消してしまっている。

裏ルート最初の区画は飛び石階段ジャンプで小ジャンプ、大ジャンプと使い分けながら上へ上へと登っていくことになる。

そこを越えたら最初の中間ポイントとなる区画だ。
今度は上へ下へと足場を飛び移りるのだが、その途中に細い四柱への飛び移りがある。この四柱が曲者だ。四柱に乗り損ねたらそのまま第三の魔城開始地点まで真っ逆さまだ。


アリゼーは慎重に四柱を越え、第二の中間ポイントとなる区画の開始地点で一息つく。
「さすがに少し疲れて来たわね……」
言いながら上を見る。ここまで来ると、先行者の姿は数えるほどしかない。
一方で、アリゼーの後方から誰かが追い付いてくる気配はない。今も後続の一人が四柱を飛び越えてしまい、遥か下まで落ちていくところだった。ここで挑戦を辞めてしまう者も多いのではないだろうか。
「あーぁ。ご愁傷様……」

ついでに先行者の様子を少し観察してみよう。
先行者には健康的に日焼けした水着姿の者、日除けのためかフードをかぶった者、ポーキースーツを着た者、バニー姿のミコッテ(♂)、目を光らせ、笑いながらデシメートジャンプするルガディン戦士がいた。
「何あれ……新しい蛮神?」

◆◆◆


次の区画は、足場の間隔も高さもバラバラだ。毎回距離を見余らないようにしつつジャンプしていく必要があり難易度が高い。
先行者も苦戦しているようで、私が何段か登った時点でポーキースーツとバニーミコッテ(だが男だ)が落下していくのが見えた。
最初からではなくこの区画からのやり直しではあるが、落下した二人は落胆した様子で座り込んでしまった。
おそらく何度も挑戦してはそのたびに落下しているのだろう。
アリゼーはそんな二人の様子を眺めつつも次の段差に飛ぶべく顔を上げる、その瞬間。
「ふははははは」
ルガディン戦士が笑いながらアリゼーの目の前を落下していった。


◆◆◆


さすがのアリゼーも苦戦しつつ先ほどの区画をどうにか越えることができた。
途中、何かあったような気もするが記憶から抹消した。狂戦士など見ていない。
そう。万事何もなかった。

さて、いよいよ最後の区画となる。ここからはひたすら細い小さな足場をジャンプしていくことになる。精神的なプレッシャーもありその足場は足幅程度しかないようにすら見えてくる。もちろん少しでも距離を誤れば落下は免れない。

滅多なことを言うものではない。それは分かっている。だが考えずにはいられない。
このコースの設計者は根性がひん曲がっているのではないだろうか?

ふと上を見るが先行者の姿は既にない。どうやら皆落下してしまったらしい。
「すぅ……」
アリゼーは一息つくと意識を集中する。先行者がいないなら急ぐ必要はない。自分のペースでゴールすれば私が今年の紅蓮祭の覇者だ。
「よし!」

アリゼーは気合を入れ、細い足場を大胆かつ慎重にジャンプする。
上へ横へ一定のペースで、だ。
というのも足場が細すぎてとてもではないが一か所にずっと立っていられないためだ。自分の位置と次の足場まで距離を目測し、足場の接地面と身体バランスを考慮しどの程度の力でジャンプすべきかを常に計算し続けなければならない。
リズミカルにジャンプ続けるアリゼー。そして、いよいよ最後の足場が見えた。そこから頂上に移ればゴールだ。
「これで……最後!」
アリゼーが勢い込んで最後の足場へジャンプしたその瞬間。
「あっ!」
突風だ。ここは海に面した吹きさらしの高所である。
当然上空では強い風が吹くこともある。
風に煽られ上体がのけ反りバランスを崩す。
ダメだ……立て直せない!落ちる!
「く……負ける……もんですか!」
【迅速魔】!【ヴァルエアロ】!
咄嗟に魔法を発動し、その反動で体制を立て直し頂上部のへりを掴むことで何とかバランスを保つ。
「あ、危なかったわ……」
さすがのアリゼーも冷や汗を流す。

「キャッ!」
「おい!傷だらけのルガディン戦士が落ちてきたぞ!」
「大丈夫か!」
何やら叫び声と衝突音が下から聞こえてきたが……きっと私とは関係ない。


危ういアクシデントで一気に疲れが噴き出したアリゼーはジャンプする気力もなく掴んでいた頂上のへりをよじ登る。
「ついに……やったわ……頂上に……」
アリゼーは膝をついたまま息を整える。反則スレスレかもしれないが間違いなく踏破だ。
そのまま、覇者に許された絶景を堪能すべく顔を上げる。

……誰かいる?逆光で良く見えないが紅蓮祭の係員だろうか?

「おや?」
聞き覚えがある声とともにその人物がアリゼーに近づいてくる。
見覚えのあるフード。見覚えのある本。
「これはアリゼー様」
ウリエンジェだった。
「ウ、ウリエンジェ!?」
「どうしてこんなところに?」
「それはこっちのセリフよ!なんであなたがここに!しかも私より早く!いつこっちに……!」
アリゼーは早口でまくし立てる。
「森羅万象この世の真理を探究するためとでも申しましょうか」
ウリエンジェは持っていた本を開いたまま続ける。
「日神アーゼマ、海神リムレーン、知神サリャク。ここに集う相対する太陽、風、水の属性が……」
ウリエンジェが何か語り始めたがアリゼーの耳には入ってこない。
納得のいかないアルフィノとの勝負。苦労してようやく頂上にたどり着いたと思ったら何故か既にいたウリエンジェ。
紅蓮祭の覇者にもなれず身内のウリエンジェに負けたとあればアルフィノの鼻を明かすどころではない。
「もう、なんなのよ……」
嘆息するアリゼー。帰ったらせめてジンジャークッキーでも食べて気分を変えよう。
ウリエンジェを無視して足場を降り始めるアリゼー。

「ふはははははは」
またもや下から笑い声と叫び声が聞こえてきた。
「おい、狂戦士が復活してもの凄い勢いで上に向かっていったぞ!」
「頂上のお嬢さん!危ないぞ!離れろ!」

デシメートジャンプしているルガディン狂戦士、いや新蛮神がアリゼーを見つけ叫ぶ。
「おぉ愛しの我が君よ!先ほどのヴァルエアロ、痺れましたぞ!男の魂が充電され申した!さぁ、二人で原初を解放しましょうぞ!」
完全にヤバイ奴だ。アリゼーはかつてない戦慄を覚える。
「ふはははははははははははははははは」
「もう、なんなのよーーー!!!」
アリゼーの絶叫がコスタ・デル・ソルに響き渡った。

~完~


なんなんでしょうね。このオチ。

紅蓮祭2018(二次創作) 1/2

<注意>
FF14の二次創作です。
2018年のFF14 14時間放送ネタが一部含まれています。

※記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。

【修正】
・4.xではサンクレッド⇒アルフィノの呼び方に「様」は付かないので訂正。

--- 紅蓮祭2018 (1/2)

 

とある夏の昼下がり。

「紅蓮祭?」
ヤ・シュトラは首を傾げる。
「そ。コスタ・デル・ソルで始まったんだって。ね、行ってみない?」
リセがテーブルから身を乗り出しヤ・シュトラの眼前に迫る。
「ちょっと、落ち着いてちょうだい」
「いつも忙しくしてるんだし、たまには息抜きも兼ねて!アリゼーも!」
「え、私も?まぁいいけど……」
「そういえば【冒険者】さんとタタルは?」
リセの問いかけにヤ・シュトラが答える。
「二人なら出かけてるわよ。今日は戻って来ないみたいだけど」
「そうなんだ。残念……」
リセはがっかりと肩を落とす。
「紅蓮祭なら泳ぐってことよね……?」
アリゼーが小さくつぶやきながらキョロキョロとあたりを見渡している。
「どうしたの?アリゼー?」
「あ、いた!」
言うなりアリゼーが立ち上がる。
「アルフィノ!本ばっかり読んでないであんたもついてきなさいよ!」
「え?」
突然話を振られたアルフィノは話を呑み込めていないようだ。
「二人がいないなら他のメンバーを誘えば良いのよ」
行動派のアリゼーらしい。真っ先にアルフィノを誘うあたりも彼女らしい。
そんなことを思いながらヤ・シュトラは微笑む。
「良い提案じゃないか。俺も行こう。水着になるんだろ?」
どこからともなくサンクレッドが現れる。
「何よサンクレッド。あなたに見せる水着はないわよ。留守番してなさい」
「それはないぜ……。アルフィノだって男一人よりは俺もいた方が良いだろ?」
「いや、まだ行くとすら言ってないんだけど……」
そんなアルフィノの言葉は誰にも届かず会話は続行する。
「ならパラソル係としてなら同行しても良いわよ」
「なんだその扱い……。まぁいい。一応ウリエンジェにも声をかけてこよう」
「決まりだね!じゃあさっそく用意してコスタ・デル・ソルに行こう!」


「……アルフィノも少しは泳げるようになったみたいだけど、私の方が上ってところ見せてやるんだから」
そんなアリゼーの小さな野望には誰も気付かない。

◆◆◆


@コスタ・デル・ソル


準備を整え、コスタ・デル・ソルに飛んだ一向。
目的地に着くなり目の前に今まで見たことのない建造物がそびえ立っているのが目に入る
建物というよりは足場とか骨組みと呼ぶ方が近いだろうか。そんなものが3つ立っているのだ。中でも3つ目は高さがとてつもない。きっと大富豪のゲゲルジュが金に物を言わせて作ったのだろう。

「何あれ……」
「すごいわね」
リセとアリゼーは口を空けてそれを見上げる。

「凄いな。一番奥のものなんかを参考に暁で簡易な要塞を作れないだろうか」
アルフィノがとんでもないことを口にする。
「タタルが般若になるわよ」
すかさずヤ・シュトラが釘を刺す。

 と、そんな会話をしているうちにサンクレッドが合流する。
「皆揃ってるな。あぁ良いじゃないか。まるで碧海に咲き乱れる美s……」
「そういうのはいらないわ」
ピシャリと話を遮るヤ・シュトラ。
「そういえばウリエンジェはどうしたのかしら?」
「誘ったんだが、調べものがあると断られてしまったよ」
サンクレッドは肩をすくめる。
「ここに来る前にウリエンジェが書庫に向かうのを見たわよ」
「そうだね。本を開きながら独り言を言っていたのは私も見たよ」
アリゼーに続きアルフィノも同意する。
となればウリエンジェは不参加、ということになるのだろう。
ウリエンジェの水着姿。長い付き合いになるが未だに見たことはない。

「ねぇサンクレッド。あの大きなのは何なの?」
アリゼーとともに建造物を一通り眺め終わったリセが会話に加わってくる。
「あれが今年の紅蓮祭のメインイベントだそうだ。実行委員は"常夏の魔城"と呼んでいたが、要はあれを登ればクリアということらしい」
事前に情報収集を終えていたらしいサンクレッドが皆に今年のイベント内容を伝える。
「魔城は3つあって、それぞれのゴール地点に実行委員が立っているからそこに着けばゴールだ」
「へー。アタシ向きのイベントだね!」
言うが早いか準備運動を始めるリセ。

「くっ……泳ぎじゃないのは想定外だったわ」
誰にも聞こえない声で呟くアリゼーだったがすぐに元の調子でアルフィノに指を突き付け言う。
「まぁいいわ……アルフィノ!勝負よ!」」
「何が"まぁいい"のか分からないのだけど……」
「いいから!」
「わ、分かったよ」
アリゼーの迫力に押されてたじろぐアルフィノを微笑ましく眺めつつ、リセが口を開く。
「シュトラはどうするの?」
「私は遠慮しておくわ。せっかくパラソル係もいることだしね」
「やれやれ。本気だったのか」
「サンクレッドは参加しないの?」
首を傾げてリセが質問する。
「あぁ。俺も遠慮しておこう。パラソル係とやらも拝命したことだしな」
「もしあなた達の誰かが落ちてケガをしたら回復くらいしてあげるわよ。そんな間抜けはいないと信じたいけどね」
「おいおい、余り若者をいじめるのは良くないぞ」
「何かしら?私が若くないとでも言いたいのかしら?」
「さぁて、パラソルの用意をしてくるか!」
わざとらしく大きな声を出し、その場を立ち去るサンクレッド。
「まったく……」
ヤ・シュトラもその後を追う。


◆◆◆

その場に残ったのはリセ、アルフィノ、アリゼーの3人である。
「二人は勝負するんだよね?」
「えぇ」
「じゃぁアタシは審判しようかな」
「いいの?私たちのことは気にせず楽しんで良いのよ?」
「いいのいいの。二人を見てるのも楽しいからね」
「どういう意味よ……」
アリゼーはちょっと不服そうな表情をするが、こっちの話とリセは笑いながら答えるだけだ。
「私はできれば勝負ではなく純粋に楽しみたいところなんだが」
相変わらずアルフィノは勝負には乗り気ではない。しかしそれでアリゼーが納得する訳もない。そんな二人の様子を見てリセが提案する。
「じゃ、負けた方は恥ずかしい過去を暴露ってことで」
「「え?」」
二人の声がハモる。
「「ちょっと待ってよ/くれ」」
「位置についてー」
リセは二人の声を盛大に無視し、開始の合図を始める。
「クッ……やるしかないのか……」
覚悟を決めたアルフィノの顔付きが変わる。
「よーい」
リセが拳を握る。
「【壊神衝】!」
砂浜に大きな衝撃が走り砂塵が舞い上がる。
それを合図にすかさず走り出すアルフィノ。アリゼーはなぜかその場から動かない。

「【テザー】!」
アルフィノにアリゼーがバインドをかける。
「あ、ずるいぞ!アリゼー!」
動けないまま抗議の声をあげるアルフィノ。
「油断する方が悪いのよ!」
アリゼーはしてやったりと内心舌を出しながらアルフィノを追い抜く。
目指すは最初の魔城だ。


◆◆◆
 
「元気ね」
ヤ・シュトラは轟音とともに盛大に舞い上がる砂塵の方向に顔を向けながらつぶやく。
「良いことじゃないか。ままならない人生だ。たまには息抜きも必要だろう?」
「そうね。それには同意するわ。でもそういうことを言うなんて……老けたんじゃないかしら。サンクレッド」
「さっきの仕返しか?まぁ俺は23歳じゃないからな」
「うるさいわよ」

魔城付近にパラソルを設置し、レースの様子を見守る二人。
ヤ・シュトラはサンクレッドが持ってきたサングラスを頭に乗せている。
ちなみにこのサングラスは今年の紅蓮祭報酬の一つだ。

「おい、バインドかけるのは反則じゃないのか?」
「ふふ。早速彼女の負けず嫌いが出たわね」
サンクレッドがヤ・シュトラに近づく。
「飲むか?」
サンクレッドが気を利かせて飲み物を持ってきたのだろう。
「えぇ、頂こうかしr」----


サンクレッドが持っていたのはカレーライスだった。

「……」
ヤ・シュトラは一瞬目を丸くした後、半眼でサンクレッドをにらみつける。
「ははは!そんな表情を見たのは久しぶりだな」
サンクレッドが笑う。
「息抜きが必要なのはお前も一緒だろ?」
そう言うと反対側の手でレモネードを手渡してくる。
「……そうね」
少し間を置き小さくつぶやく。
「あなたも、だけど」

サンクレッドは答えない。

しばし沈黙が流れ、ヤ・シュトラもアルフィノとアリゼーのレースの方向に顔を向ける。


「ん?アルフィノがカーバンクル・トパーズを召喚したぞ。どうする気だ?」
二人のいる所までアルフィノの声が聞こえてくる。
「"いけっ!むーたん!すてみタックルだ!"」

「おいやめろ」
〇天堂に怒られる。サンクレッドは頭を抱えるのだった。


◆◆◆

第一の魔城はアルフィノ、アリゼーともに難なく突破しそのまま第二の魔城に突入する。
ここでは差はほとんど縮まらずアリゼーがリードしたままだ。

この第二の魔城では二か所のルート分岐がある。
まず、最初の分岐地点。切れた足場をジャンプして直進するショートカットをするか、それを迂回するかだ。
ショートカットに成功したからと言って大した距離を稼げる訳ではない上にジャンプに失敗して落下すれば第二の魔城を最初からやり直しとなる。リスクに対して得られるメリットはさほど大きくない。
ここでアリゼーに若干の迷いが生じる。リードしているが故に確実に勝ちに行くための慎重策を取るという選択肢を検討せざるを得ないからだ。
一方のアルフィノは勝つためにショートカットを進む以外になく、最初から迷う要素はない。もし万が一アリゼーが落下するなんてことでもあれば確実に迂回ルートで進むかもしれないが。
結局、アリゼー自身の性格として慎重策は合わないと判断しショートカットを行い、ジャンプルートを選択する。
二つ目のルート分岐は細い一本橋ルートか小刻みにショートジャンプをするかのルートだ。これはどちらでも大差ない。得意なルートを選ぶだけだ。
後方のアルフィノはアリゼーと逆のルートを辿るだけである。迷う余地がない分大きく距離を詰めることができた。とはいえバインドで開いた差を縮めるのは容易ではない。第二の魔城を突破した後においてすら以前アリゼーがリードを保ったままであった。


最後の魔城は一本道だ。
分岐ルートもなく足場も狭いため、物理的に後続に追い越されるということはない。
つまり、自分が落ちなければ負けはないと言える。そして、落ちるようなヘマをしない自信もアリゼーにはある。
アリゼーはそのままスピードを殺さずに足場を越えていく。右へ左へ、離れた足場へ。
勿論アルフィノもすぐ後ろを続く。ここまで来ると二人の差はほぼない。
そして、そのまま最後の区画に差し掛かる。
最後の区画は小さな足場を左右交互に何度もジャンプしていくだけだ。難しいギミックは何もない。これに気付いたアリゼーは勝利を確信する。

「この勝負、私の勝ちのようね!」
アリゼーは足場に気を付けながら後ろを振り返り、アルフィノに勝利宣言を行う。
「このままなら、そうだろうね」
アルフィノは頭上に続く最後のコースを見ながら言い返してくる。
このままなら……?
私が気付いたようにアルフィノもこのままでは負けてしまうことに気付いているようだ。
だからこそ勝つ為に何か仕掛けてくるということだろう。
問題はそれが何かということだが、レース開始時にバインドを受けた後の咄嗟の行動がカーバンクルによる捨て身た<検閲>……もとい突進だったのだ。同じようにどこかでカーバンクルを使うしか手がないはずだ。

「いくよ」
アルフィノがカーバンクルを召喚する。
思った通りだ。だが同じ手が通じる私ではない。ジャンプのタイミングにさえ気を付ければ対処は可能だ。

アリゼーは後方からの攻撃に気を付けながら一段目の足場をジャンプし、二段目の左の段差に飛び移る。
一歩遅れてアルフィノが一段目の右の段差に飛び移る。ここではまだ仕掛けてこないようだ。
アリゼーは後ろからの攻撃に警戒しながら体を反転させ、三段目の右の段差に飛び移る。続いてアルフィノが二段目の左の段差に飛ぶ。
仕掛けてくるならそろそろだろうか。

また体を反転させ、四段目の左の段差に飛び移る。
アルフィノも続いて三段目の右の段差に飛び移……らない!
先にカーバンクルが足場の存在しない左方向にジャンプした。そしてわずかに遅れてアルフィノがそれに続く。
「何をするつもり!?」

足場も何もない所に飛んだのだ。そのまま落下するだけである。だが、勝負を捨てそのまま落下したというようには見えなかった。
「吹き飛ばせ!」
鋭い声が響くと同時に真下から突風とともにアルフィノが現れ、そのままアリゼーを追い越し、さらに上方にある段差に着地した。
「そんな!」
アルフィノはカーバンクルの吹き飛ばし効果を自分に浴びせて、アリゼーのいる段差を飛ばして大ジャンプを行ったのだ。
「油断大敵、だよ」
アルフィノは得意げに言い、ゴール地点に通じる最後の段差に飛び移る。

◆◆◆

アルフィノに少し遅れてゴール地点に到着したアリゼー。それを見て、先にゴール地点で待機していたリセが宣言する。
「勝者!アリゼー!」
これに驚いたのはアルフィノではなくアリゼーだった。
「え、なんで!」
「だって、最後のあれは完全に正規ルートを外れてたじゃない?反則負けだよね」
アリゼーはアルフィノを見る。アルフィノに抗議するつもりはないようで、やはりか、というような表情をしている。
しかし、負けず嫌いのアリゼーだ。そんな降って湧いたような勝利には納得しない。
「そんなの……」

「失礼。ちょっと邪魔するぜ」
抗議を続けようとするアリゼーの言葉を遮りサンクレッドが割り込んできた。
「アルフィノ……すまないが某タックルの件でGMから呼び出しだ」
「たいあた……いや、チャージタックルにすべきだったかな……」
遠い目をしながらそう呟くとアルフィノはサンクレッドに連行されていった。
「なんなの……」
アリゼーは困惑しながら一連のやり取りを見つめていた。


その2へ。

2018年9月14日金曜日

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その4~

その4です。

※その1にある「対応したテレビあるいはディスプレイ」について後述しますと言って放置していましたが、ここで記述します。


さて、目標を下方修正して以下としました。

・1080p(1920x1080)/60fps以上
・WQHD(2560x1440)/60fps

WQHDもアスペクト比が16:9なので、黒い帯が出ずに表示できるはず、ということでWQHDも入れてみました。今回も高望みになる可能性がありますが、調べていきましょう。


■フレームレートとリフレッシュレート

フレームレートとリフレッシュレートは別物です。

これまで4K/60fpsとか書いてきましたが、この60fpsがフレームレートです。
フレームレートは、大雑把に言えばそのハードでゲーム映像や動画を1秒間に何回画面を書き換えられますか?という性能を示す数値です。これは、fpsで示されます。
1秒間の間に30枚書き換えているなら30fpsです。


リフレッシュレートは、大雑把に言えばTVやディスプレイ側がどれだけ画面を書き換えられますか?という性能を示す数値です。これは、Hzで示されます。
1秒間に最大60回書き換えられるのであれば60Hzです。

ゲームをプレイするにはTVやディスプレイを通して映像を見る訳なので、フレームレートとリフレッシュレートのうち低い方が、プレイヤーが感じるfpsとなります。

144Hz出せるディスプレイを使っていても、GPU性能が足りず30fpsしか出せていないなら、30fpsです。

一方で、GTX1080TiをSLIして60fps出せていても、それを出力するTVが30Hzしか出せないならプレイヤーには30fpsにしか見えません。
ゲーム中のfpsを表示できるソフトもあるようですが、そこで80fpsとか表示されていたとしてもディスプレイが60Hzまでしか出せないのであれば、プレイヤーには60fpsにしか見えません。


■TVかディスプレイか
最近のゲームに特化したPCディスプレイは144Hzとか、高いものは240Hzに対応しているようですね。安物や古いディスプレイでなければリフレッシュレートがフレームレートを下回ることはないでしょうし、PCディスプレイでプレイする場合は余り気にしなくていいかなぁという気もします。少なくともFF14に240Hzは必要ありませんし。



また、現在37インチのREGZAでFF14をプレイしていることもあり、そこから20インチ台のディスプレイサイズでプレイするのはちょっと考えられません。
とはいえ、40インチサイズのディスプレイとなると置き場所がありませんし値段も高いです。

私が使っているのは古いREGZAなのですが、数年前から気温が低いと映像がノイズだらけでになる状態になりました。電源入れて10分くらい放置してると回路が暖まってくるのか、普通に映るようになります。いつ寿命が来てもおかしくない状態です。
また、古い機種のでHDDへの最大録画数が500と上限が決まっています。HDDに空きがあっても500です。SeeQVaultに対応している訳でもありません。
ということで、来年あたりTVを買い替えるつもりでいるのでPCディスプレイではなくTVをモニターとして使えたら良いなと考えています。


■REGZAをモニターとして使う
じゃぁそんなことができるのか?という話になります。
私はTVはREGZAと決めているので他機種がどうかは調べていませんが、最近のREGZAはPCの映像を出力することができるようです。
なので、PCでFF14を起動し音や映像はREGZAで出力するということもできそうです。

また、PAD勢の私ですが、Windows10(x64)なので、PS4のコントローラをUSBで接続すればそのまま動くので、今さらキーボード+マウスにチェンジする必要もなさそうです。


では、REGZAのリフレッシュレートはどうなのでしょうか。
2018年発売の4K REGZAで調べてみます。ハイエンド有機ELモデルのX920はそもそも買えないので除外しています。
対象は、Z720X、BM620X、M520Xです。

 まず、4K映像入力対応はどれも同じ数値でした。HDMI入力で以下の通りです。

・3840x2160なら、23.98/24/29.97/30/59.94/60Hz
・4096x2160なら、23.98/24/29.97/30Hz


※4K解像度といっても、規格は一種類ではありません。
・DCI 4K:4096x2160
・4K UHDTV:3840x2160
⇒DCI 4Kは映画やカメラ、4K UHDTVはTV放送が主な用途です。
  16:9というアスペクト比にはなるのは、3840x2160の4K UHDTVの方です。

次にゲームモードで調べてみます。
私はFPSや格ゲーはやらないので数フレームの遅延に気付きすらしませんが、REGZAにはゲームダイレクトモードという遅延を約0.83msec(0.05フレーム)に抑えるというモードがあります。


これはZ720Xと、他2機種で大きな違いがありました。
・Z720X
>1080p/120Hz、2560x1440 60Hz 出力のゲームに対応
1080pで120Hz!?これは凄いぞ...。

・BM620X/M520X
>2560x1440 60p出力のPCゲームに対応。(略) また、4K入力も可能なので、対応ゲームが4K解像度のまま緻密な映像で楽しめます。

60pのpは走査方式がプログレッシブであることを意味しますが気にしなくて良いです。

この書き方だと分かりづらいですが、あくまでゲームモードとして対応しているのはWQHDまでで、ゲームモードでなければ4K出力もできるよということだと思われます。


まとめると、
・いずれも4K/60Hzに対応している。

ゲームモードであれば、
・Z720X:1080p/120Hz、WQHD/60Hzまでに対応。
・BM620X/M520X:WQHD/60Hzまでに対応

となるようです。


■2018年モデルのREGZA価格

ちなみに、2018/09現在の価格comでの最安値は以下の通り。頭の数値はインチ数です。
・49Z720X:17万円くらい(ヨドバシで約21.5万円)
・43BM620X:9万円くらい(ヨドバシで約14万円)
・43M520X:8.1万円くらい(ヨドバシで約13.5万円)

720Xは最小サイズが49インチで4K REGZAのハイエンドモデルというだけはあり、下位モデルに比べるとググッと価格が上がりますね。1080p/120Hzは非常に魅力的なのですがちょっと悩ましい所です..。
タイムシフト機能とかいらないのでBM620Xで1080p/120Hz対応したモデルがあればなぁ。

来年以降のモデルは4Kチューナー内蔵するでしょうからそれが価格としてどれだけ跳ねるかがちょっと心配なところ。まぁTVの価格は下がるので、型落ちしたのを狙うとかという手もありますが、来年のモデルが発表されてから考えることにします。


■TVの利点
主目的としてTV番組を見るためのものがTVです。なので、TVが搭載している画像処理は第一にTV番組に特化したものになります。そのため、PCモニターとは違い、TV放送を見るための画像処理が施されます。
そのため、ゲームをする場合はゲーム用に映像を設定をする必要がありそうです。

しかし、その一方でTVは映像補間もしてくれています。PCディスプレイにその機能はありません。
そのため、PS4でTVを通してプレイする30fpsではそうでもなかったのに、PCディスプレイでの30fpsはカクカクが気になるという話が出てくるのはそのためです。
とすると、TVでプレイする分には60fpsも出てれば十分なんじゃないか?という感じがしてきました。


■グラボ

では、WQHDの場合と1080pの場合でのグラボ性能を見ていきましょう。
またもや以下のサイトにお世話になります。
  https://www.4gamer.net/games/360/G036007/20170505001/


WQHD/最高品質でベンチスコアが7000(非常に快適)を越えるものとそのfpsを上から並べます。(GTX10シリーズで)

【モデル名:ベンチスコア/平均フレームレート/最小フレームレート 】
・GTX1080Ti:16258 / 109.9fps / 60.0fps
・GTX1080:  13077 / 87.3fps / 47.0fps
・GTX1070:  10633 / 71.0fps / 40.0fps
・GTX1060(6GB):7869 / 52.7fps / 28.0fps
・GTX1060(3GB):7393 / 49.5fps / 27.0fps

GTX1070以上でないと平均60fpsに到達しないようです。

WQHDで完全に60fpsを安定させたい場合はGTX1080Ti、
平均60fps越えであってもGTX1070と、WQHDもまだちょっとハードルが高い感じがします。


続いて、1920x1080/最高品質で同様に上から並べます。

【モデル名:ベンチスコア/平均フレームレート/最小フレームレート 】
・GTX1080Ti:19261 / 137.2fps / 62.0fps
・GTX1080:  17759 / 122.1fps / 62.0fps
・GTX1070:  15978 / 108.0fps / 58.0fps
・GTX1060(6GB):12619 / 84.5fps / 45.0fps
・GTX1060(3GB):11854 / 79.2fps / 43.0fps

ちなみにPS4 proのGPUと同等性能であるRX480のベンチは以下の通りです。
・RX480:10916/73.7fps/39.0fps



REGZAの1080p/120Hzをフルに活かすならGTX1080。

安定して60fps出したいならGTX1070。
平均60fps出れば良いのであればGTX1060。
ただ、それならFF14以外のゲームにも効果があるという意味ではPS4 pro買った方が良いのかもしれません。


GTX1060(6GB)は今3~4万円くらい。
GTX1070は今5万円くらい。GTX1080は今6~7万円くらい。
ちなみにPS4 proは4.5万円。SONYはPS4 proの値下げはしないと公言してます。

■オマケ
GTX1060を2つSLI接続したらGTX1080Tiの性能が出るのかい?という疑問。

結論としては、金のムダです。黙って上位モデルをシングルで使うべきです。

2つSLI接続したところで2倍の性能は出ないようですね。
ゲームによっては性能が変わらないこともあるようです。


■結論:様子見
さて、今回目標を下方修正して以下としましたが結局どうなったでしょう。
・1080p(1920x1080)/60fps以上
・WQHD(2560x1440)/60fps

まず、WQHDではGTX1070以上が必要になりますし解像度的にTVの買い替えも必要となります。なので、2019年以降になるので、であればRTXシリーズの様子を見てから考え直しても問題なさそうです。

1080pで60fps以上を目指す場合、GTX1070以上に加え、TVも120Hzに対応した上位モデルに買い替える必要がありますので2019年の夏以降になります。
ただ、2019年の夏となるとおそらくパッチ5.0が出る頃です。

蒼天(パッチ3.x)⇒紅蓮(パッチ4.0)になったときに、推奨/必要スペックが上がったので、もしかすると今回も同じように必要とする性能が上がる可能性があります。
前回はPS3をサポート対象外にしたというのがあるのかもしれませんが、DirectX11へのさらなる対応も進めているでしょうし。

結局、これだ!というものがなくTV買い替えを考えるとRTXシリーズが出尽くしてから考え直す方が後悔がないかな、ということでしばらくPS4でプレイを続けることにします。
貧乏金なし。はぁ…。


まさか本当にタイトル通り「検討する」だけになるとは思いませんでした。

バイオRE2が2019年1月に発売される前にPC版を買うかPS4を買うかの検討があるので、そのときに再検討することにします。

2018年9月13日木曜日

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その3~

2018/09/14:加筆修正

その3です。



前回までの調査で、現状4K/60fpsを狙うのは高望みであるという結論が出ました。
ならば、今度は1080p(1920x1080)で、60fps以上を考えることにします。

例えば1080p/120fpsとかですね。ただし、それは次回にします。

今回は、次世代PSについて考えてみたことを書いておきます。



<次世代 PS>
いつ発売されるのかは分かりませんが、PS4 pro2とか、PS5といった次世代PSの発売を待つという選択肢もない訳ではないありません。

しかし、以下の理由から個人的には次世代PSが発売されるのは2021年以降になるのではないかと考えています。



まず、2018年5月にソニー社長は2021年3月までの中期経営計画において、ゲーム事業はハードではなくソフトが牽引すると発表しています。また、SIE社長はPS5について問われたときに「(21年3月までは)一旦かがんで、より高く跳ぶための準備期間と考えている」、「次のPSのあり方を考えるのがこの3年間」と回答しています。

また、PS4 pro2について質問して検討段階にないと回答されたインタビューもあります。
勿論、今年のE3でもPS5の発表などありませんでした。

加えて、PS4 pro本体のLimited Edition発売予定が2019年になっているものがあります。

これらの状況を見るだけでも次世代PSが発売されるのはまだ先、少なくとも2020年以降になると考えられます。


さらに付け加えるならば、PS4/PS4 proのグラボ性能です。
当初PS4 proが4K/60fpsを謳い文句に発売しましたが、結局そのスペックを満たすことは不可能でした。とすると、次世代機は4K/60fps+αを達成するスペックでないことにはインパクトが薄すぎます。
また、SONYとしてはVRも牽引したいはずです。インパクト的には4K VRも達成できるスペックになってから満を持して次世代機発表!とでもしないと、世間的にはわざわざ買い替えようとは思いません。


そして、PSはコンシューマ機ということもあり価格が高すぎると売れません。PS3なんかは高すぎると相当叩かれました。個人的には価格水準をPS4 proの5万円+αくらいだと考えていますが、コンシューマ機のパーツはグラボだけではないので、専用工場で製造したとしてもハイエンドを積んでその価格に抑えるというのはどう考えても無理があります。

PS4/PS4 proを例に取るならば、次世代機発売時点での旧世代のミドル~ミドルハイクラスのグラボ性能が4K/60fps、4K VRに対応するくらいになったら次世代機構造が出てくるのかなと。
価格的には、ミドルハイクラス(GTX10で言えばGTX1070あたり)だと厳しいので、現実的にはその下のミドルクラス(GTX10で言えばGTX1060あたり)で4K/60fps,4K VR対応できる技術レベルになったら5~6万円で製造する実現性が見えてくるように思います。
※GeForceで例を挙げましたが、PSのグラボはAMD製なのでAMDが上記を達成したらということになります。


じゃぁミドルハイのRTX2070で4K/60fpsを達成できるのか?というとちょっと望み薄な感じがします。まぁさすがに次々世代(2020年)のグラボなら達成できるだろうと考えた場合、次世代PSの発売可能性は2022年あたりではないか?という感じすらあります。
AMDが爆発的な技術進化を起こしてNVIDIAをぶっ叩いてくれたらもっと早く発売できるんでしょうけどね。頑張れAMD。



次に、正式にコンシューマ機で4Kを謳うのであれば4K TVの普及が必須です。
4K TVの普及は東京オリンピック需要の2020年が節目となります。TVメーカーも地デジ移行からの買い替えタイミングとしてそのタイミングを意識していますし、今年4K放送が始まることやオリンピック需要もあり2020年には4K TVの普及率は結構高くなると思われます。
2020年という買い替え需要とオリンピック需要が合わさり最強に見える年を経て4KTVが普及し終わるのを待って次世代PSを発表する方が理屈が通る気もします。

とまぁこじつけっぽいものも含めて理由を書いてみました。



2018年でFF14は5周年を迎えました。2021年まで待ってたら8周年になります。
吉田P/DがFF14を10年続ける!と言っていました。勿論、10年続いたからじゃぁ打ち切るね。とはならないとは思いますがFF14が終わりに向かってる可能性だってあります。自分の人生が既に終わっている可能性だってあります。

ということで、次世代PSを待つ選択肢は自分としては無しです。


その4に続く。 予定。

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その2~

その2です。

・目的:FF14を4K/60fpsで動かしたい
・結論:無理!!
   ハイエンドモデルのGTX1080Tiですら!スペックが!!足りて!!!いない!!!!

以下、過程です。

■NVIDIA?AMD?
グラボの選定対象はNVIDIAのGeForceか、AMDのRadeonとなります。
ところで、FF14(と言うよりはSQUARE ENIX)はNVIDIAの技術支援によりゲームもGeForce用に最適化されているようです。
そのため、同スペック帯のグラボで比較した場合、GeForceの方がベンチマークが高くなります。
また、マイニング目的ならともかくゲーム目的でのグラボ性能はGeForceが先を行っています。
AMDがGeForceのハイエンドをターゲットにしたと思われるモデルも出ましたが価格の割には性能が奮わず対抗馬となりませんでした。
よってGeForceに絞って検討します。
後述しますが、そのおかげか9月に発売する次世代モデルとなるRTX2000シリーズは強気の価格設定となっています。


■GeForceとPS4 pro
PS4 proのスペックでは4K/60fpsを出せないことは、その1で記載しました。
では、PS4 proのスペックはGeForceで言うとどの製品に相当するのでしょうか?

PS4/PS4 proの内部GPUはAMD製品ですが、海外サイト情報ではRX480相当だということです。これをGeForceで置き換えると、GTX1050Ti以上、GTX970未満というところらしいです。GTX970は前世代(2014年に発売)のミドルハイモデルです。

なので、PS4 proと同等以上の環境を作るにはGTX1050Ti以上のグラボを選ぶ必要がありそうです。


■GTX1050Ti以上のモデル
GTX1050Ti以上のGTX10シリーズを以下に列挙します。

・GTX1050Ti
・GTX1060(3GB)
・GTX1060(6GB)
・GTX1070
・GTX1080
・GTX1080Ti
  ※GTX Titanは除外。


2017年~2018上旬は、仮想通貨のマイニングブームによりメモリの供給が追い付かず、グラボの価格が下がるどころか暴騰するというとんでもない時期だった訳ですが、そのせいでGTX10シリーズの価格は発売当初からさほど下がっていません。コンチクショー
GTX1080Tiなんかは今でも9万円くらいします。

さて、どのグラボを選べば良いのでしょうか。GTX1080Tiはさすがに高いよなぁと思いながら、その1でも引用した以下のサイトを調べます。
  https://www.4gamer.net/games/360/G036007/20170505001/

まず、最高品質/3840x2160におけるベンチマークスコアを見てみます。
「非常に快適」の水準となる数値7000を超えたものはGTX1080Tiだけでした。

え?GTX1080Tiだけなの?マジカ...



次に、GTX1080Tiのフレームレートを見てみます。
・GTX1080Ti:平均58.2fps、最小33.0fps

GTX1080Tiですら4K/60fpsを達成するスペックを持ち合わせていないというまさかの結果でした。

ちなみにですが、PS4 proよりも上のスペックとなるGTX980Ti(前モデルのハイエンド)の結果もありました。
・GTX980Ti:平均31.2fps、最小16.0fps

上述しましたが、PS4 proのGTX970未満の性能です。当然GTX970の上位モデルであるGTX980Tiの方が高い性能を持っています。
そのGTX980Tiですら平均30fpsしか出ていませんので、そりゃPS4 proで4K/60fpsなんて望むべくもないことが分かります。



■RTX2000シリーズ
現行最新モデルであるGTX1000シリーズですが発売されたのは2016年です。
NVIDIAは2年ごとに次世代モデルを発売しています。

はい。そうです。
今年は次世代モデルであるRTX2000シリーズが発売される年です。それなら期待できるのではないか?と思うのは人のSAGA。そう、何を隠そう私はbotではなかったのです。


NVIDIAから最新のRTX2000シリーズは2018年9月21日(日本時間)から発売されることが既に発表されています。名前がGTX1100ではなく、RTX2000になったのはアーキテクチャが変わったからです。

RTXシリーズはハイエンドモデルからの発売となります。これまで通り数値が大きい方がスペックが高い(値段も)という見方をすればOKです。

最初に、RTX2080Ti、RTX2080が発売されます。
次に、RTX2070ですが、一か月くらい間を空けてからの発売になるようです。

RTX2070発売までの間にGTX1000シリーズの製造が終わるようなので、NVIDIAとしては先にGTX1000シリーズの在庫を一掃してからRTX2070を売り出す腹積もりのようです。

それを考えると、RTX2080Ti/RTX2080は前GTX1000シリーズとは競合しない性能であるが、RTX2070はGTX1080Tiとかと競合する性能なので買い控えが起きないようにとっととGTX1000を売りつくしたいということだったりするのだろうか?という疑問が湧いてきます。


現在、RTXシリーズについて色んなところが記事を出してますが、NVIDIAはメディアに対し「NVIDIAから提供された機密情報はNVIDIAの利益になるように使用すること」という条件を含む秘密保持契約(NDA)の締結を迫っていると言います。(https://gigazine.net/news/20180626-nvidia-nda/)

なので、一次メディアの発表はNVIDIAに不利な情報は出さず、NVIDIAの発表内容をそのまま掲載していると考えられます。
NVIDIAの発表だけ見たら、これなら最高品質で4K/60fps達成するんじゃないか?と期待してしまうのですが、そのまま鵜呑みという訳にはいきません。
前世代(GTX1000シリーズ)の倍のスコアが出るなんていうのは眉唾でしょう。嘘ではないのでしょうが、RTX用にチューニングされたゲームで最大差が出た場合の話、言ってみれば理論値の類であると考えられます。

アーキテクチャの変更やAI搭載などでどれくらい伸びるのかは不明ですが、クロック周波数、シェーダーユニット数、理論性能値を見ると、同スペック帯からは10~20%程度の上昇に留まっているように見えます。
結局のところ、実際に発売してから色んな人が回したベンチの結果を見てから判断という至極当たり前な行動を取らざるを得ません。


■RTXの価格
じゃぁ肝心の価格はどうなのでしょう。

GTX1080Tiは、RTXが発表された2018年9月現在ですら8~10万円します。(各メーカーのモデルがあるので価格差があります)


最新ハイエンドモデルであるRTX2080Tiは元値は$999です。
日本では代理店へのお布施代が加わって、予約価格は19万円近く。ドウイウコトナノ...。

RTX2080は元値$699です。
代理店通した予約価格は12~13万円です。

RTX2070は元値$499です。
まだ予約は始まっていませんが、RTX2070がGTX1080Tiの競合になるスペックだとしたら、今のGTX1080Tiと同じくらいの価格になりそうな気がします。上記水準と照らし合わせると8万~9万円くらいでしょうか。

何にしても高いです。手が出ません。ため息しか出ません。


結局、RTX2080Tiで安定して4K/60fps出るのかも怪しいですし、達成できるとしても高くて買えないという結論が出ました。



■SLI接続(金持ち用)
『ギルはないが円はある!』という人向けですが、GTX1080Tiを複数毎使うSLI接続すると4K/600fpsも達成できるらしいです。

まぁ金がない私には無縁の話です。そんなことしたら飢え死んで無縁仏になりますぜメーン。



■4K/60fpsは高望みだった
さて、調査した結果そもそも4K/60fpsというのが高望みだったということが判明しました。


であれば、目標を下方修正するしかありません。
とはいえ、4Kの下の目標ならWQHD(2560x1440)だな!とはなりません。


私が使っているTVもPCディスプレイも1080p(1920x1080)だからです。

なので、1080pという解像度で、60fps"以上"を狙うという方向で再検討する必要が出てきました。

その3へ続く。

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その1~

FF14プレイ環境の変更を検討する ~その1~

※注意:結論は出ませんでした。


<きっかけ>
PS4でFF14を初めました。
FF14はRPGってなんだっけ?というくらいバトル以外のコンテンツが充実しており、中でもスクショ以下略。

じゃぁPS4 proとかPC版だったらもっとキレイな画質でヌルヌル動かせるのでは!?
キレイなナマズオがうぺぺなのでは!?と思いました。


<前提>
キレイでヌルヌル=画質(解像度)とfpsの向上を指しています。
具体的に言うと、PS4は1080p(1920x1080)/30fps固定ですが、これを4K/60fpsでプレイしたいということです!

※4K/60fpsで動作させるためには対応したテレビあるいはディスプレイが必要となりますがこれについては後述します。


<PS4 pro>
まず、手っ取り早く思い浮かんだのは、PS4⇒PS4 proへの交換です。
しかし、先に結論を書いてしまいますが、FF14においてPS4 proで4K/60fpsを達成することはできません。
発売当初PS4 proの謳い文句は4K/60fpsだったと記憶しているのですが、今はその記述が消えています。

PS4 proでのプレイ環境は、1080p/60fpsになりそうです。
ただし、常に安定して1080p/60fps出るのかというとそうでもなさそうです。
PS4 proと同等のGPUスペック品では平均フレームレートは60fps越えですが、人数多いFATE等で落ち込むと40fpsくらいに落ちるようです。
(参考サイト:https://www.4gamer.net/games/360/G036007/20170505001/)

とはいえPS4版は表示限界数等が抑えられているなど調整されているので、余り気にしなくて良いのかもしれませんが。



<PC版>
PS4 proで無理ならもうPC版しかありません。
PUBGやFF15に比べれば、FF14が要求するグラボ(=グラフィックカード)性能は高くないと聞きます。
4K/60fpsを出したいという場合にどんなグラボが必要になるのでしょうか。


FF14のベンチマークソフトが公式からDLできます。その数値を根拠とします。

グラフィックス設定のプリセットは以下の5種類あります。
・最高品質
・高品質(デスクトップ)
・高品質(ノートPC)
・標準品質(デスクトップ)
・標準品質(ノートPC)

ベンチマークスコアとプレイの目安は以下の通りです。
・7000以上:非常に快適
・5000~6999:とても快適
・3500~4999:快適
・2500~3499:やや快適
・2000~2499:普通
・1500~1999:設定変更を推奨
・1000~1499:設定変更が必要
・1000未満:動作困難


■オンボードでのベンチ
まず、グラボを積まない状態でのベンチマークを調べてみます。
最近のCPUにはGPUが載っています。最新のCPUに搭載されてるGPUだとどれくらい動くんでしょう?
あと2年くらい使う予定だったPCが壊れてしまい、8月に急遽買い替えたのでこれでFF14のベンチを動かしてみました。
オーバークロックさせるつもりはないので、今回選定したCPUはi7-8700です。
こいつに搭載されているGPUは、「UHD G630」です。

結果は以下の通りです。

【UHD G630】
・最高品質:1180
・高品質   :1394
・標準品質:2851
  ※いずれも解像度は1920x1080


さて、予想通りではありますがオンボではお話になりませんでした。

では、グラボを検討してみます。



その2へ続く。

2018年9月8日土曜日

友の墓前にて (※FF14 二次創作)


<注意>
FF14の二次創作です。
ネタバレを含みますのでパッチ3.0代未クリアの方は閲覧をお控えください。
※記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。






<間>






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ある晴れた日の明け方。

「よぉ」
俺は積もった雪を無造作に払いのける。周囲には誰もいない。
「遅くなっちまったな」
言いながらワインを供える。
「相棒がアラミゴを解放したぞ」
「フン…忌々しいぜ。ヤツの置き土産が絡んでやがったんだからな」
自由の身になった一方で竜の眼の気配が感じられずに苦労したもんだ。
「安心しろ。ケリはつけておいたさ」

「……相棒はまた成長していたぞ」
「相棒だけじゃない。アルフィノもな。めげていた頃とはまるで別人だ」

「……相変わらず"坊っちゃん"だったがな」
魔槍を見ながら言う。こいつで帝国のパイプラインを破壊したことを思い出しながら。
まだ詰めの甘さは残るが、今後さらに経験を積んでいくことでそれも無くなっていくのだろう。それこそあの時の薪拾いのように。
当時の出来事をきっかけにこれまでの出会い、別れ交差が脳裏を駆け巡る。

「...俺としたことが感傷的になってしまったか」
気が付けば日の出に差し掛かろうとしている。そろそろ退散する頃合いか。
「じゃあな。また来る」


§ § § § §

「おや。私が一番乗りかと思ったが先客がいたようだね」
墓の様子が普段とは少し違っている。であれば彼だろう。

今日は多めに食事を用意することにしよう。
いつもより長い夜になりそうだ。